10/22はアウェイでUTA戦。
あのGSWと接戦を演じ毎年確実に成長しているチーム。

MEMはジャマイカルの怪我が顎の骨折であることがわかり、スタメンはJJJ。
開始数分でパーソンズが膝の怪我で退く。

序盤は相手のオープンショットもそこそこ落ちたのと、JJJがインサイドで存在感を出せたことで一進一退の滑り出し。
マークも入る気配のなかった ジャンパーが決まり復調の気配。
マークの仕事は中でゴベールと一対一をすることではなく、ゴベールを外に引きずり出すことである。
そういう意味では割と相性の良い組み合わせと言えるだろう。

リバウンドでほぼ互角に争い、また相手のエースミッチェルを封じることに成功。
終盤のショットセレクションに疑問は残るも、マックとコンリーが帳尻を合わせ90–82で勝利となった。

シェルビン=マック 12pt 3ast
勝利の影の立役者。ボールコントロールでコンリーの負担を軽減し、守ってはミッチェルにマッチアップ。
終盤の3P2連発で勝負を決めた。

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10/24はアウェイのSAC戦

序盤からランに成功しリードを広げるが、後半にかけてインサイドの差がボディーブローのように効いてきた。
またコンリー、マーク共にシュート不調のロースコアな展開。
アグリーゲームを得意とするMEMにとってはこういう試合で勝ち切る強さを見せたいところだったが92-97で敗北。

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中2日、遠征を終えたMEMはPHXとホームで対戦。
怪我人が多いMEMは渡邊雄太をベンチ登録。
まぁ、ただでさえ薄いインサイド陣に加えジャマイカルとパーソンズ不在だし。
PHXはエースブッカー不在。

試合は序盤からMEMペース、3Pが好調な上に相手のミスショットやTOをしっかり得点につなげペースを掴んだ。
セルデンとブルックスブラザーズのオフェンスも好調。
後半からはエイトンを起点にシンプルなオフェンスで差を詰められるがFTを貰うコンリーの老獪なプレーでペースを乱させた。
エイトンに多少やられても3Pをケアしていたのが大きかったかもしれない。

ガベージタイムの4Q4分からは遂に渡邊雄太出場。
この瞬間日本史上二人目となるNBAプレーヤーが誕生した。
確かに歴史は動いたのである。

さらにマーションブルックスが「1on1せいや」とばかりにポストの渡邊にボールを預けファウルを獲得。
FTを二本沈めNBA初得点を記録した。
試合は117-96で3勝目。


怪我の不運、ガベージタイムを作ったチーム、パスを出してくれたチームメイトらの貢献により日本人ファンにとって歴史的な試合となった。 

ウェイン=セルデンjr 14pt FG6/8
起用法が難しい選手だがこの試合では積極性が良い方向に出た。
セカンドユニットの時間で相手を大きく引き離した。

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 中2日で10/31はホームのウィザーズ戦。
ウィザーズは今季まだ1勝と苦戦中。

序盤からノリきれないウィザーズの隙をつき点差を広げる。
特にP&Rのディフェンスで相手のボールを絡めとり良いオフェンスに繋げられた。

楽勝モードになるも後半徐々に差を詰められるが、ベンチメンバーの活躍もあり再度リードを広げ107-95で勝利。
良いディフェンスから良いオフェンスに繋がった試合と言えるだろう。

ギャレット=テンプル 20pt 3P4/7
攻守の安定感では今季のMEMでピカイチ。
好調な外のシュートとディフェンスに加え、ドライブもある程度決めれるのが持ち味。


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中2日で11/3はアウェーのUTA戦。

アンドリュー=ハリソンがウェイブ。
怪我がなければマックが十分すぎるほど計算できることに加え、今ドラフトで似たタイプのカーターを取ったので妥当だろう。
MEMはロスター枠が一つ空きノンギャランティーサラリーを削減。

今季2回目の対戦、前回はアウェーで勝利している。
エースミッチェル不在。

試合は序盤から地味な展開。
UTAはジャンパー中心にバランス良く得点、MEMは泥臭くファウルをもらい食い下がる。
後半も先行するUTAに食らいついていくMEMという図式。
一時MEMペースになる時間もあるがFTミスなどでノリきれない。
しかしUTAのFTミスやマックの連続3Pで逆転すると、コンリーを中心にしっかりとクロージング。
110-100で勝利。

お互いFTミスが多かった。
UTAはMEMのヘルプDFに対応できる選手がルビオ以外にいなかったため不安定なゲームメイクになった感がある。
ここはミッチェルの不在が大きく響いた。
後半は良いディフェンスからリズムを作ることができたと思う。

マイク=コンリー 28pt 5ast 0TO
序盤はルビオに苦戦したが、2Q以降は安定した活躍。
切れ味の良いドライブやマークとのコンビネーションが機能した。

シェルビン=マック 19pt 6reb 3P4/6
3Qからのスコアリングショーで崩れかけたオフェンスを得点に結びつけられたのが大きかった。
コンリーとの同時起用もできる理想のセカンドPG。


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7戦を終えて5勝2敗、西5位と予想外に高い位置につけているMEM。
今のところのMEMの強みはディフェンスだろう。

スタッツで見るとペースはリーグで3番目に遅いが、リーグ2位のスティール数、リーグ3位のディフェンスRTG、リーグ1位の被シュート成功数を記録している

その要因の一つとして特にP&RでのトラップDFが効いている。
P&Rディフェンスではスクリーナーのディフェンダーがハンドラーとスクリーナーを両方守れる位置に引いて、ファイトオーバーしたハンドラーのディフェンダーやヘルプ複数人でドライブやパスを絡めとる。
ディナイポジションに選手がいればハンドラーにちょっかいを出してTOを誘ったりミドルシュートを防いだりする。
判断力に長けた選手が来たら厳しいかもしれないが、スティールやタフショットからオフェンスにつなげたい。
相手がP&Rを仕掛けてきたらMEMのチャンスという所まで完成度を高められたら面白い。
逆にオフボールスクリーンやP&Pへの対応はまだ改善の余地がありそうだ。

強豪揃いの西の中で下馬評の低かったMEMがどこまでやれるのか注目してしていきたい。