先週の週間最優秀選手にも選出され、その後も好調をキープしているマイク=コンリー。

コンリーの選出は多くのファンにとってサプライズだったに違いない。
もちろんグリズリーズファンにとっても。
昨季70試合を怪我で欠場した選手が、今季西地区ワースト2位のチームの選手が、デッドラインでトレード候補に挙がっていた選手が、今まで一度も週間最優秀選手に選ばれたことのない選手が選ばれたのだから。




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先週の月曜日マイク=コンリーは週間最優秀選手に選出された。
彼の力強いパフォーマンスはチームを3連勝に導いた。
数字で見るとこれはもっともなことだ。
コンリーは平均31.3pt、7.7ast、1.3stl、3P%55%を記録していた。

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より驚いたのはこれが彼のキャリアで初めての受賞だったことだ。
西カンファレンスでの昔の受賞者のリストを見ると、ルー=ウィリアムズ、ジョージ=ヒル、JJバレア、モー=ウィリアムズ、グレイビス=バスケスらの名前が並んでいる。

もちろんこれらの選手よりもコンリーがふさわしかったなんて言っているんじゃない。
しかし、オールスターに近いレベルで12年プレーしてきた選手にとって今まで一度も受賞したことがないなんてあんまりないことだ。
彼の安定感の証明という見方もできるだろう。
昨年を例外にすれば、コンリーはシーズン中を通してアップダウンのない選手であり続けていたからだ。
チーム内での彼の立ち位置からくるものでもあるかもしれない。
元チームメイトのザック=ランドルフは4回、マーク=ガソルは2回受賞している。
彼ら二人が去りコンリーの時代が来たということだろうか。

このことについてコンリーに尋ねると、彼も初めは驚いたという。
自分の持つ才能はこの賞を勝ち取るには弱いと思っていたという。

「ハーデンが1週間で平均50点を取ったりだとか、あるいはKD、ステフとか似たようなことをやっている時、彼らと競ることは難しいよ。この週はよくもこんなことが起きなかったものだ。」
もちろんコンリーは文句を言っているわけではない。
彼にとってこの賞は今季達成できることの指標である。
彼は昨季怪我で70試合を欠場し、1月には手術を経験した。

今季彼は健康な状態で帰ってきて再起のシーズンを送っている。
彼は今もオフェンス面で多大な責任を持ちマークのトレードの後チームに順応している新たなチームメイトも多くいる。

コンリーにとって今回の受賞は自分が道を踏み外していないことの証明であった。
「怪我と手術で最も困難な一年を送り、戻ってこれる確証もなかった。
12年目にしてこのような1年を経験し、周囲はスローダウンする年なのだと自分に言ってくる。
このような周囲の見込みを打ち破っていくということだ。
キャリアの現時点においてこのような栄誉を得られたことはクールだ。」
とコンリーは語る。

オールスターブレイク以降コンリーは平均25pt、3.4reb、1.4astで47FG%、3P%41%、FT%83%だ。
今までのキャリアを通して14.6本以上シュートを撃ったことはないが、平均FG試投数は16.5本だ。
3連勝の期間に限れば1試合平均18本のシュートを放ちeFG%は70.9%だった。
これはスモールサンプルだが彼は効率的な働きをした。
彼は4Qに平均6.7本のシュートを撃ち直近3試合では15.3点を4Qで記録した。

選手の交代もありグリズリーズはシーズン後半から4outオフェンスに取り組み選手たちはプレーブックを学んでいる最中だ。
結果として終盤の最適なオプションはコンリーにボールを預けることになっている。

「4Qで得点がどうしても欲しい時、コンリーにボールを預ける。
ボールを彼に預けプレーを作らせる。
チームで彼に道を作り彼はフローターやプルアップジャンパーを決めることができる。
しかしこれが彼に合った役目であり、効果的になることがより必要とされる変化であった。」
とビッカースタッフはいう。

コンリーは今季64試合に出場している。
もし彼が残りの試合を4試合以下しか欠場しないなら2014年以来の出場数となるだろう。
もし残り全試合に出場すれば78試合出場となり2013年以来の自己ベストだ。
プレーオフ出場が消えてからはコンリーの復活、スコアラーとしての役割の開拓が話題となっている。
そして、彼はチーム助けるためにそれらの役割を受け入れている。

コンリーは語る。
「試合に勝つためならば、何を求められてもそれを実行するよ。
これこそが自分の役割でありアグレッシブになろうとすることだけでなく、これまで通りプレーメイカーそしてチームリーダーであり続けようとしているんだ。
私が大量得点しようがしまいが、コートで全てを出し切り勝ちたいと思っている。」