まさかのNBAシーズン中断。
今後の見通しは立たないがMEMとしては怪我人が出始めていただけにしっかり体を休めてほしいところだ。
選手達は基本体育館などに行くこともできないようで、もし今季再開されるとしたらコンディション面でも心配ではある。

自分はというとあまり過去の試合を見る気にもならないので適当に記事を読むくらいである。
今回はオールスター以降、実はかなりモンスター級の数字を残しているバランチュナスに関しての記事。


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 ヨナス=バランチュナスにとってリバウンドは複雑なことではない。それは彼がいつも行うことでしかない。

なぜそんなに多くのリバウンドが取れるのかとの質問に対し彼の答えはシンプルだった。
「努力、努力、努力さ」
もちろんヨナスにとってそうなのだとしてもそんなに簡単な話ではないだろう。
この7フッターのリトアニア人ビッグマンはここ最近目を見張るリバウンドを記録している、オールスター明けのSAC戦とLAL戦では合計44リバウンドを記録しフランチャイズ記録となった。
グリズリーズのレジェンド、ザック=ランドルフの記録を抜くスペシャルなことをやってのけたのだ。
バランチュナスは彼のスタイルと合わなさそうに思われたチームにおいてすぐに自身の役割を見つけた。
彼は120kgの体重でフィジカルにあざをつくり体を張る昔ながらのセンターだ。従来のポストプレーでの役割も好んでいる。
「Big Guyになりたい、ローポスト技術、リバウンド、力強いフィニッシュを持っている選手にね」とヨナスは語る。

これらの伝統的な役割は現代的なロスター、つまりペースとフロアスペースを重視しスピードと万能性が求められるチームとはかみ合っていないように見える。
バランチュナスはそのようなタイプではない、彼は万能性もないし素早い選手でもない。コートの隅々まで走るわけでもないし3Pも発展途中だ。
しかしヨナスは自分の得意としているシンプルな役割を遂行することでグリズリーズに不可欠なコアメンバーになっている。
グリズリーズのHCタイラー=ジェンキンスは
「彼は自身の力強さを発揮する術を心得ている、守備ではペイントプロテクターとして働きリバウンドからの得点はとてつもない。
彼は攻守両面でのインパクトを残すことに慣れてきたようだ。」と語る。

攻撃面ではヨナスはオフェンスリバウンドをもぎ取るだけではなく効率的にリングに押し込み、精巧さをベースとするグリズリーズのオフェンスにフィジカルさを加えている。
チームの他のビッグマン、ジャレン=ジャクソンJrやブランドン=クラークは彼のようにフィジカルで相手を痛めつけることはできない。
先日のATL戦ではわずか19分の出場で21pt,11rebを記録し小さいチーム、フィジカルで劣るチームに対し能力を見せつけた。

ヨナスがフロアにいる時グリズリーズのミスショットリバウンドの11%を彼が掴み、これはリーグ15位の数字だ。また彼のフィジカルさにより他の選手がリバウンドを掴むことにもつながっている。
彼のリバウンドの腕前についてチームメイトのジャ=モラントは
「そろそろ彼からリバウンドをいくつかスティールしようかな、彼はペイントを守るだけじゃなくオフェンスリバウンドを確保してくれる。
僕らがショットをミスしてもそこには彼がいてティップインしてくれるのさ」と語る。

グリズリーズのビデオを見ればシンプルにリム近くでバランチュナスにボールを預けるプレーで恩恵を受けていることが分かるだろう。
数年前にザック=ランドルフでよくやっていた戦術だ。
以前はZ-Bound(Z-boによるリバウンド)とことあるごとにプラニカに実況されていたものがV-Boundになっているのか。
グリズリーズはヨナスがフロアにいれば100ポゼッションあたりのセカンドチャンス得点が3.6点増える。

ディフェンス面でも彼の勤勉な意識とリバウンドスキルにより相手にオフェンスリバウンドを確保されることを防いでいる。
「ここのところオフェンスリバウンドが強いチームとの対戦だったけれど彼がそれを防いでくれたんだ。」とモラントは言う。
彼がフロアにいる時は彼がいない時に比べ相手がオフェンスリバウンドを確保する確率が5.6%低下している。
「ディフェンスアンカーさ。リバウンドを確保して相手のポゼッションを終わらせることが最も大切なことだと思っている。
特に大きな選手が入ってきた時は体を張ってボックスアウトしリバウンドを確保しなきゃいけない。」
とヨナスは語る。

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「素早くポジションを見つけボックスアウトし、足を固定して周りの選手を締め出す。簡単なことじゃないよ」
しかしいつでも彼の原点は努力にある。
テクニックや戦術などをヨナスから除こうとも彼はリバウンドでのハードワークという原点に戻るだろう。
「全てのリバウンドに絡みにいきボックスアウトしエナジーを見せるだけのことさ。決して諦めずに。
リバウンドに熱量を注ぐこと、これが最も重要なことだと思う。」
とヨナスは語る。

グリズリーズの練習が終わってもヨナスはいつも遅くまで残りアシスタントコーチと話しながら励んでいる。
「よくコーチ二人に自分をボックスアウトしてもらい、オープンポケットを探してリバウンドを確保する練習をしているね。
シーズン中はスケジュールの都合上疲れきるまで練習することは難しい。でも試合まで2,3日空いている場合は一日は疲労のたまる練習をすることでそのようなシチュエーションを体に記憶させるのさ」

この種のハードワークをこなしておくことで試合終盤の苦しい状況で相手からリバウンドを奪い取ることができる。

「これは我々にとって大きな武器だ。彼はシュートをブロックし、またはチェンジさせ、リバウンドを確保する。
我々のディフェンスが相手のシュートを制限し、そこから切り替えて良いペースでのプレーにつながることはとても大きなことだ」
とジェンキンスHCは語る。

ジェンキンスの言う通りヨナスのフィジカルがグリズリーズのペース&スペースを補っているのだ。
ヨナスがリバウンドを確保するとすぐに複数のボールハンドラーの誰かに預け彼らがボールをプッシュする。
ヨナスはトレイルし、スクリーンをセットしてバスケットにロールしてポジションを確保しフィニッシュかプットバックにつなげる。
すぐにバックコートに戻りディフェンスで再び体を張り同じことを繰り返す。
それはあまり称賛されることのないプレーではあるが、彼の攻守での継続した専心が若いグリズリーズを安定させ、予想外のプレーオフレースへとつながっている。

思い出そう、努力、努力、努力だ。
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怪我無くムラ無く素晴らしい安定感とフィジカルで今季のグリズリーズを支えているヨナス。
一見ペース&スペースにマッチしなさそうなヨナスに役割を与え順応させるジェンキンスの手腕はやはりすごいと思う。
またヨナス自身スペースがあればしっかりコートを駆け上がり試投数は少ないが3Pも上達させるなど従来の自身の強みをベースに良いバランスでチームに溶け込めていると思う。

ちなみに今季のMEMのReb%50.7は昨季の48.4を上回っておりヨナスの存在の大きさを感じられる。
オフェンスリバウンド%も昨季の24.7から27.4となっている。

もちろんヨナスの守備にも弱点がないわけではなく、特にピックプレーでの対応などは今後の課題である。
しかしそれを差し引いても余りある武器をヨナスは持っている、チームとしてうまく補い合い高め合う道中はファンしてもとても楽しみだ。