まぁ直接NBAと関係があるというわけでもないのですが、NBA選手たちの悲観的なツイートを数えきれないほど目にしました。
レブロンもオハイオ州で、ヒラリーの応援をしていましたし、他にもJRスミスやクリス=ポールなんかも行動していました。
(http://www.si.com/nba/2016/11/06/lebron-james-jr-smith-hillary-clinton-cleveland-rally?xid=socialflow_twitter_si)
theScore NBA@theScoreNBAChris Paul endorses Clinton in new video https://t.co/RR3XSdy78d https://t.co/qaKFxTxwDq
2016/11/06 00:18:39
ただ、彼らの意見もまた限られた範囲の声であり、僕たちが耳にする声が必ずしも全てではないということを理解しなければならないのかなと思いました。
そんでもって、日本のマスコミは言うに及ばずアメリカで発信される情報の脆さ。
開票が始まるにつれてトランプとヒラリーの当選確率がきれいに予想と逆転するのとか、自分たちの無能さを示しているようなもんですしねぇ。
トランプの言う偉大なアメリカ。
EU脱退したイギリスよろしく「俺たちのことは俺たちでやるわ」ってなもんでしょうか。
そして、不法な移民の排斥。
移民の問題は難しいというのはとても分かります。
不法移民が安価な仕事を奪う、日本では文化や治安面から不安が叫ばれることも多いです。
ただ、移民に比較的寛容なこれまでのアメリカの体制は、ある種アメリカにしか持ち得ない美徳でもあったと、そんな思いもあります。
今年の9月に事故でなくなったMLBのスター、ホセ=フェルナンデスはキューバからの三度の不法入国に失敗し、刑務所生活を経験しながらもアメリカに渡り成功しました。
NBAでは、バックスのヤニス=アンテトクンポは、ギリシャで貧しい生活をしドラフトの一か月前まで市民権をもたない不法移民でした。
(http://sportaljp.gearbox.performgroup.com/nba/masayoshi-niwa-column-41-giannis-antetokounmpo/17sx6wv6t575i1dsfr7sav32a6)
僕は、高校時代にジョー=リーバーマンという人物について教わったことを思い出します。
2000年のアメリカ副大統領選の指名受諾演説を行った人物。
リーバーマンは、祖母の代にユダヤ系の移民としてヨーロッパからアメリカに渡り、ユダヤ教徒として初めて正副大統候補者となった。
そして彼は演説で、自分のような異教徒の移民の三代目が国の副大統領を任され得る立場にいるアメリカ社会の素晴らしさ、偉大さを国民に伝えた。
移民の概念も、外国人労働者への社会政策も浸透していない日本人がこのような問題を考えるのは限界があるのは分かっているけど、NBAファンとしては移民排斥が絶対善と主張することに疑問を感じてしまうのでした。
トランプの発言が不適切だと思いながらも、一方で彼の主張が正しいと感じるような自己矛盾を多くの人が抱えているのだとしたら、それはディストピア世界の二重思考を想起させる。
偉大な国って何なのでしょうね
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